食べなきゃソン!柿の見逃せない健康効果いろいろ
皆さんはフルーツを日常的に食べていますか?
1日のフルーツ推奨摂取量は200gなのですが、日本は先進国の中でも最低レベルの摂取量だといわれています。
特に若い世代のフルーツ離れが進んでいるようです。
価格が高い、むくのが面倒、日持ちしない…などの理由から「わざわざ買わない」人が多いのかもしれません。
特に「柿」となると、フルーツのなかでも地味なイメージ。
ですが、柿には昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」といういわれがあります。
薬が乏しかった時代において医者が青くなる程ですから、柿にはすごいパワーが秘められているのです。
柿に含まれる栄養
ビタミンC
体内に発生した活性酸素の増加を抑えて、免疫力強化が期待できます。
コラーゲンの生成を助けることも知られており、美白・美肌が気になる女性に嬉しい成分です。
柿1個(中)で1日分のビタミンC100mgを摂取できる計算になります。レモン1個分の果汁に含まれるビタミンCは15〜20mgなので、柿に含まれるビタミンCの多さがよく分かりますね。(レモンまるごとには100mgのビタミンCが含まれるようですが、皮ごと食べる方はいませんよね)
β-カロテン
黄色やオレンジ色の色素に含まれる成分で、腸で吸収されてビタミンAに変わり、粘膜や皮膚を健康に保つ効果があります。ビタミンCと同じように、生活習慣病を引き起こす活性酸素を抑える抗酸化作用があります。
β-クリプトキサンチン
骨粗鬆症予防・発がん抑制・飲酒による肝機能障害予防・動脈硬化予防・糖尿病の進行や抑制など、たくさんの健康効果があるとして注目されています。
タンニン
柿の渋み成分、ポリフェノールの一種です。
喉の炎症を改善してくれる「消炎作用」や、炎症を起こした血管を縮める「収れん作用」があり、血中のコレステロール値を下げて、動脈硬化や高血圧、心臓疾患、脳血管障害などを防ぐ作用もあります。
二日酔いの原因はアルコールが分解代謝する際に生じるアセトアルデヒドという物質です。タンニンは血液中のアセトアルデヒドを吸着して体外ヘ排出してくれる作用があります。
カリウム
高血圧やむくみの原因となるナトリウムを排出する利尿作用があります。
柿を食べることによる効果
抗酸化作用
体内で酸素を利用し代謝が行われる過程で活性酸素が発生します。活性酸素が増え過ぎると、血管や細胞を傷つけ、体の内側を酸化させ、シワや老化・生活習慣病の原因になってしまいます。柿に含まれるビタミンC、β-カロテン、β-クリプトキサンチンなどの抗酸化物質は、活性酸素の発生・酸化を抑えたり、また活性酸素によるダメージを修復する働きがあります。
血液サラサラ
柿に含まれる抗酸化物質の作用により、過酸化脂質など血管を詰まらせる物質の生成を防ぎます。
二日酔い予防・緩和
タンニンには二日酔いの元「アセトアルデヒド」やアルコールを吸着して体外に排出、カタラーゼという酵素がビタミンCとの相乗効果でアセトアルデヒドの分解を促進させる作用があります。さらにカリウムの利尿作用で毒素の排出を促すことから二日酔いからの回復の助けになります。
美肌効果
柿に豊富に含まれるビタミンCがシミのもと「メラニン色素」を薄くしたり、抑える作用があります。また、ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な成分なので、美容のためにはコラーゲンとビタミンCを同時に摂取したほうが良いようです。
抗ストレス
副腎から分泌される「コルチゾール」という抗ストレスホルモンの生産に、柿に豊富に含まれるビタミンCが大きく作用しています。コルチゾールの分泌が追いつかなくなると、ストレスにより疲れやすい・だるい・物忘れ・集中できないなどの症状が現れてきます。
まとめ
改めて見てみると医者が青くなるのもうなずける効果がありましたね。
残念ながら柿は秋しか食べることが出来ないフルーツですが、忘年会シーズンの二日酔い対策にはぴったり!
そのほかにも見逃せない健康効果がたくさん詰まった柿は食べなきゃソン!旬の時期にはしっかりと柿パワーの恩恵を受けたいですね!