柿渋とは、未熟な柿の果実汁を醗酵、熟成した茶褐色の液体です。

防腐・防水・防虫効果の高さから、古くより様々な用途に使われてきた歴史があります。

そんな柿渋ですが、実は“臭いが非常に強烈!”なのをご存知ですか?

銀杏の…?

発酵した柿渋液からは、微生物によって酢酸や酪酸などの物質が作り出され、混ざり合うことで得も言われぬ臭いが発生します。

一体どんな臭いなんだ?

気になると思いますが、実際に嗅いだ方は「銀杏の腐った臭い」と言う方が多いようです。

…ただでさえ臭い銀杏が更に腐ったら…もう想像できないレベルですね。

臭いポーズ

いくら防腐や防虫作用があるからといって、そんなに臭いものを壁や布に塗っていたのか?と信じがたい気もしますが…
それだけ柿渋の優れた効果に魅了されていたのでしょう。

長年の問題であった「柿渋臭」ですが、今では完全に無臭化する技術が開発されています。
臭いの元となる低分子柿タンニンを濾過膜により除去する方法です。

「柿っ子ちゃん」に使われている鳥取県智頭町産西条柿を使用した柿渋「やず柿のめぐみ」も、この技術によって製造されているおかげで無臭となり、どなたでも扱いやすいものになっています。

まとめ/柿渋は普通、微生物による発酵により強烈な臭いを放つ。だが画期的な技術により無臭柿渋が主流になりつつある。