1.青いがごっつぉう(ごちそう)?

まだ夏なのに?と思われるかもしれませんが、今年も渋柿収穫の季節がやって来ました。
柿渋染めに使用する柿渋液を作るために、私たちは地元八頭町で多く栽培されている「西条柿」を使用しています。
西条柿は、食べる際に渋抜きをする必要がある「渋柿」です。
本来食用の収穫は秋ですが、渋柿用は7月下旬〜8月下旬ごろの間に、5cmほどの未熟な状態で収穫しています。
木に実る西条柿の渋柿

2.渋柿はなぜ小さいものを収穫するの?

柿渋作りには「タンニン」の含有量がとても重要になってきます。
八頭町の「西条柿」はタンニンが豊富に含まれ、柿渋作りに最適な品種です。
熟す前の若い実にタンニンが多いのですが、あまりに実が小さい状態で収穫してしまうと、搾れる柿渋の量が少なすぎて大量の柿が必要となってしまいます。
逆に、ある一定の大きさまで成長すると、タンニンの増加量が止まります。あとは体積だけが大きくなるばかりで、結果的に含有率は低くなるのです。
そういった理由から、タンニンが増えなくなるギリギリの頃合いに合わせた、最適な収穫時期を決めていきます。
収穫された沢山の渋柿
柿渋を作る!といっても、オレンジ色になった柿を使うわけではないんですよ(*^^*)

→どうやって柿渋を作っているの?