1.「柿渋」ってそもそもなに?

柿渋とは、まだ熟れていない青い渋柿を絞り、発酵させた茶褐色の液体です。
主成分としてポリフェノールの一種であるタンニンを含んでいます。
渋柿をかじった時の猛烈な渋味・・・それがタンニンの正体です。

ポリフェノールやタンニンといえば緑茶やワインにも多く含まれていることで有名ですが、柿渋に含まれるタンニンはワインの20倍・緑茶の70倍と言われています。
たしかに、緑茶やワインとは比べ物にならない凄まじい渋味を感じますよね。

柿渋には「抗菌」「防臭」「防虫」「防腐」「防水」などの作用があるため、古くから天然塗料として建物の塗装・布の染色など、さまざまな用途に使われてきた歴史があります。

2.柿渋がニオイを消すメカニズム

最近は体臭や加齢臭予防としての柿渋商品が多く出回り、柿渋といえば「消臭」のイメージがすっかり定着していますよね。
消臭効果があるのはよく知られていますが、どのようにして柿渋がニオイを消しているのでしょうか?

柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基という物質がニオイ成分と化学的に反応して、ニオイのない物質に変えるのです。
加齢臭の元となる「ノネナール」、汗臭「アンモニア」、足臭「イソ吉草酸」など、さまざまな悪臭に消臭作用を発揮することが明らかになっています。

3.優れた抗菌作用

柿渋には消臭作用だけでなく、細菌の繁殖を抑える優れた抗菌作用があるのも特長の1つです。
これもまた、柿タンニンに含まれるフェノール性水酸基の多さによるものだと言われています。

ニオイの原因の多くは、皮膚にいる菌が皮脂やタンパク質を分解する際に発生しますが、柿タンニンにはこういった菌の増殖を抑える効果があります。
菌がいなければ、皮脂の分解も行われないので、体臭防止になると言えるのです。

4.ノロウイルスなどへの抗ウイルス作用

いま非常に注目されているのが、柿タンニンによる強力な抗ノロウイルス作用。
柿タンニンの持つ強力なタンパク質を固める作用によってノロウイルスを不活化(感染力を失わせること)させてしまうのです。
他にも、インフルエンザウイルスなど、多くのウイルスに対して効果が確認されたとのこと。
ノロウイルスはアルコール消毒や熱に対する抵抗力が高く、塩素系の漂白剤が有効とされていますが、調理器具や口に入る物に使用するには不安がありました。
植物由来の柿タンニンなら口に入っても安心して使用できますね。
これからの商品開発に期待できそうです。

5.まとめ

古く平安時代から伝わった柿渋は先人の知恵の賜物です。
化学合成品が普及する現代において、日本の気候・風土にあった天然素材が改めて見直されるべき時なのではないでしょうか。

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